■ブレーキフルードの交換 エア抜き - ホンダ フィット GD1

ブレーキフルードは水分を吸収して劣化していきます。 その水分が原因でブレーキフルードと接するキャリパーピストンが錆びてしまいシリンダーに固着してしまうことも。 錆びてしまうとキャリパー丸々交換・・・。そうならないよう定期的に交換してあげましょう。 またブレーキのオーバーホールなどをした場合のエア抜きもやり方は同じです。(その場合は全量交換する必要はないです)

これは一人で作業するのに便利なワンマンブレーキブリーダーボトルです。 排出したブレーキフルードの逆流を防ぐためのワンウェイバルブが付いています。


フィットのブレーキフルードはDOT3またはDOT4が推奨されています。


まずはジャッキアップしてリジットラックに乗せます。


作業は左側後ろ 右側後ろ 左側前 右側前の順に行いました。※リアブレーキのエア抜きをする時はサイドブレーキの解除を忘れずに。


ドラムブレーキの裏側にニップルと呼ぶブレーキフルードの排出口があります。 ゴムキャップを外しナットに8mmのメガネレンチを掛け、 ニップルにはワンマンブレーキブリーダーのアダプターを嵌めます。 ※僕はメガネレンチでナットを緩めますがフレアナットレンチでもOKです。


こんな感じ。


見やすいようにボトルをブレーキホースに掛けていますが、 写真右上(タイヤハウス内側後端)にフックを掛ける場所があります。 ナットは1/4回転くらい緩めました。


ここね。※別の日に撮った写真を使用。


エンジンルーム内にあるリザーバータンクの蓋を外し新品のブレーキフルードを足します。


ブレーキペダルを5回くらい踏み込み古いブレーキフルードを排出しました。 そしてリザーバータンクに新品のブレーキフルードを減った分足します。 今回はこれを3回繰り返しました。(正確なブレーキフルードの量がわからないので勘です。) もし古いブレーキフルードが茶色く劣化してればゴムホースを見てると新品との境目がわかるのでそこを目安に排出したらいいかと。 そして古いブレーキフルードが抜けたと感じたらナットを締めアダプターを外しゴムキャップを嵌め完了。 なおエア抜きの場合は数回ブレーキペダルを踏んでみてゴムホース内に気泡が出てこなくなればOK。


こちらはフロント側。ブレーキキャリパーの内側にニップルがあります。


最後に運転席側フロントブレーキを作業し、リザーバータンクのMAXのラインに合わせブレーキフルードを満たします。 ただこれについてはフロントブレーキパッドが新品、そしてリアブレーキシューも新品時であることが条件。 ブレーキが減ってる状態であれば少なめにしておいたほうがいいと思います。(新品に交換するとブレーキフルードが溢れてしまう。)