■ヒューズボックスから電源を取る シガーソケットの増設 - ホンダ フィット GD1
シガーソケットから電源を取るのがもっとも簡単な方法ですが、 今回、右側後方トランク部と左側後方トランク部にそれぞれシガーソケットを増設するのに際し、 ヒューズボックスから電源を取ることにしました。
ヒューズボックス。
●小電流を取る場合
蓋に何番が何のヒューズなのか記してあります。 8番のシガーライターか17番のオーディオから分配して取るといいかと思います。 ※実際の消費電流より大きめの値のヒューズなので数百ミリアンペアなら分配しても問題ありません。
電源取り出しヒューズはカーショップやホームセンターで購入できます。 フィットのヒューズは平型ミニヒューズです。 写真は付け替えたところ。ヒューズは手で外すのが難しいのでペンチで挟むといいでしょう。 専用の工具も売ってるけど必要ないです。※作業中は事故防止のためにヒューズボックスからヒューズを外しておきましょう。 本来はバッテリーのマイナスターミナルからアース線を外しておくのが基本です。 またこの電源の取り出しコード付きヒューズで取り出せる電流は5Aまでです。
●大電流(20Aまで)を取る場合
大きな電源が必要で既存ヒューズからの分配では足りないという場合は、 空きのヒューズから電源を取ることになります。 6番、18番、19番は常時電源、23番がACC電源です。 20A以上取りたい場合はバッテリーから直接取ります。※コードも太い物を使用します。
空きヒューズから電源を取ることに否定する意見があるようですが、 その根拠が空きヒューズに繋がっているコネクタがヒューズを挿し通電することによりショート、最悪火災を起こすというもの。 そんなコネクタであったら問題だと思うのですが・・・埃が詰まったりなんらかの理由でショートする可能性は否定しませんが、 それこそその時はヒューズが溶断して保護されると思うのですがどうでしょう? いずれにしてもシガーライターヒューズからタコ足配線になるよりよっぽどいいと判断し自己責任で23番から電源を取りました。 (ただし今回自分が付けたのは5A分配の電源取り出しヒューズです)
電源の取り方がわかったところで電源コードを加工します。写真はギボシ端子。 それとマイナス(ボディーアース)用に丸型端子も用意します。※クワ型でも可。
電源コードを二股に裂きそれぞれこんな感じに加工します。
自動車のバッテリーのマイナス端子はボディに繋げてあるので、 ボディのどの場所に繋いでもマイナスに繋がることになります。 今回は例としてマイナス(ボディーアース)をアクセルのバネを留めているベースにある穴にしました。 ここに限らずボディの裸になっている鉄部であればどこでもかまいません。 ※プラス線(電源コード)を使用箇所まで持っていき、 マイナス線はその近辺のボルトやネジなどに繋ぐことが一般的です。
ヒューズボックスの裏側からアース線を引き込みしっかりとボルトとナットで留めます。
この時点ではプラス側は電源取り出しヒューズには繋いでもいいですがヒューズは挿さないでおきます。
後方トランク部まで電源コードを引き回していきます。いろんな方法があるかと思いますが今回はドア上部際から引き回しました。 なお今回はマイナス線(ボディーアース)を運転席下部から取った関係でプラス線とマイナス線を一緒に後方に引き回しました。 ※電源コードの引き回し方はドライブレコーダーの取り付け方法-F900LHD 前方用も参照してください。
右側テールランプ部のメンテカバーにシガーソケットを増設します。 写真は電源コードを引き回しギボシ端子を装着したところ。
シガーソケットにもギボシ端子を装着し電源コードと繋ぎます。(プラスマイナスを間違えないように)
配線に間違いがないか確認していよいよヒューズを挿してキーをACCにし通電させてみます。
通電すればLEDが点灯します。(写真では判別できませんが点いてます) なお点灯しない場合や煙が出たら直ちにキーをオフにしてヒューズを抜き配線を点検してください。 一番多いミスはプラスマイナスを逆に繋いでしまうこと。 その状態で機器をシガーソケットに挿すと壊れます。 ※過電流の場合はヒューズが切れて保護されますがプラスマイナスの逆接続は保護されません。
動作確認ができたらメンテカバーに電源コードを通す穴を開け両面テープで固定し元の位置に戻します。 ヒューズボックス内のコードもきれいにまとめてください。