■フォグランプを付ける前に リレーとは?回路の基礎知識 - ホンダ フィット GD1

フォグランプを付ける前に基本的なことをおさらいしておこうと思います。

●フォグランプの基本的な回路図

フォグランプを点灯させるにはバッテリーのプラス(白の太線)とフォグランプのプラス(赤の太線)、 とを繋ぎ、 (ここではリレーは無視してください) フォグランプのマイナス(太い黒線)をボディアースに繋げば点灯させることができます。

ボディアースとは自動車の電装をいじる時に必ず出てくる言葉ですが、 バッテリーのマイナスをボディに繋ぐことでボディにマイナス線の役目を持たせています。 つまりボディのアースポイント(塗装されていない裸の鉄部)に繋げば、 バッテリーのマイナスに繋がるというわけです。

またヒューズは過電流の場合に溶断して機器の損傷を防ぐためのもので、 図では15A以上の電流が流れると溶断することになります。

ただこれだとフォグランプが点きっぱなしになりますよね。 そこでバッテリーからのプラス線を車内に引き込みスイッチを付ければいいじゃないかと思うところですが、 ランプは大電流を必要としますので太い線を車内に引き込まなくてはならないですし、 スイッチも大容量の物を使用しないといけません。 これでは不便。

そこでリレーの登場なのですがリレーとは小電力による制御スイッチで(これではわからんね)、 黄色い細線に小電力の制御電流を流すことでスイッチをONにしてフォグ電流を流し(白の太線と赤の太線を繋ぐ)、 逆に制御電流を流さないとスイッチがOFFにというように動作します。 (リレーから出ている黒の細線はこの制御電流のアース線) この制御電流は小電力だから細い線でよいので車内からボンネットへの配線も楽です。

つぎにフォグスイッチですが、 図ではヒューズボックスから電源を取っていますが、 イルミネーション電源であればどこから取ってもかまいません。(オーディオのイルミとかね) イルミ電源とはライトスイッチのポジションランプ点灯で通電する電源のことで、 つまりポジションランプを点灯した状態でなければ、 フォグランプは点灯できないということになります。

また図ではイルミ電源が二股に分かれてフォグスイッチに繋がっていますが、 片方はフォグスイッチの照明用で、フォグスイッチから出ている黒の細線はそのアース線です。 ですからスイッチに照明がなければここの部分は省略されます。

※バッテリーのプラスとヒューズボックス間は既設なので赤の太点線で記しておきました。

以上のことが理解できていればフォグランプの取り付けはそんなに難しく感じないと思いますし、 じっさいフォグランプは配線(ハーネス)やリレーなどが一式となって販売されていることが多いので、 その説明書のとおりにやれば間違いなく取り付けできると思います。